山本こどもクリニック

【山本こどもクリニック】浜松市東区の小児科,アレルギー科,呼吸器科

〒431-3125 静岡県浜松市東区半田山4-41-5
TEL 電話予約専用:053-431-6877
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お知らせ

はしかの予防接種を受けましょう。

 麻疹(はしか)は江戸時代には「命定め」と恐れられた重病です。
 40度近い高熱が1週間から10日間続きます。特効薬はなく、解熱剤などの症状を軽くする薬を使い、安静にして病気が治るのを待ちます。
脱水や合併症の為に入院が必要なこともよくあります。
 熱が下がった後、約1ヶ月は抵抗力が弱り、しばしば肺炎や中耳炎をおこします。麻疹ウイルスが脳に入ると脳炎になり、意識がなくなりけいれんし、死亡することも、脳障害などの後遺症が残ることもあります。
 麻疹に関連して死亡するのはほとんど4歳以下ですが、大人がかかっても重症で1ヶ月近く仕事を休むことになります。

 1951年の日本では麻疹による死亡は九千人もありました。その後、予防接種が始まり、麻疹にかかる人は減りましたが、まだ時々流行があります。
 平成11年は、沖縄で麻疹の流行があり、2,000人がかかり、8名が死亡しました。平成13年には日本全体で20万人以上の患者と麻疹に関連して80名以上の死亡がありました。死亡のほとんどは4歳以下ですが、北海道では17歳の高校生も死亡しています。浜松でも平成14年2月から流行が始まり7月までに200人近くが入院しました。

 予防接種が唯一の予防策です。
 予防接種は、一度かかった病気にはかからないか、かかりにくくなることから、一度かかったのと同じような刺激を与えて予防する方法です。
 予防接種には3つの問題点があります。
 1は発熱などの副作用があること。これは実際に病気にかかるより、はるかに軽いものです。2は予防接種をしても20人に1人は予防できないこと、これには予防接種がうまく刺激にならなかった場合と、病気の型が変わって十分予防できない場合とがあります。3は予防接種の効果が10年くらいで弱まってしまうことです。
 予防接種の効果を高めるためにアメリカやヨーロッパ諸国、韓国は1歳台と4~12歳に2回麻疹の予防接種をしています。アメリカや韓国では、麻疹の予防接種が2回していないと学校に入学が許可されません。日本は先進国の中では麻疹が予防されていない数少ない国で、日本の子どもがアメリカなどで麻疹を発症して周りに感染を広げ「麻疹を輸出している」と非難されています。
 2006年4月から日本でも、やっと麻疹風疹の2種混合ワクチンの2回接種が開始されました。浜松は2006年10月から実施されました。    

山本こどもクリニック  山本崇晴